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天使の卵 通常版天使の卵 通常版
(2007/03/28)
市原隼人

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【ストーリー】
 現在美大合格めざして浪人中の歩太(市原隼人)は、高校の同級生夏姫(沢尻エリカ)と付き合っている。ある日、電車でみかけた女性に歩太は一目惚れしてしまう。しかもその女性、春妃(小西真奈美)は、歩太の父が入院している精神科の担当医だった。しかも、夏姫と春妃は、8才年の離れた姉妹だった事も分かる。しかし、春妃と話をするうち、歩太はどんどん春妃に惹かれていく。ある日、歩太は、夏姫に別れを告げる。そしえ、春妃に思いを告白するのだが、春妃は自殺してしまった夫を今でも忘れられないと言う。
 歩太の父は、どんどん回復の兆しをみせていた。春妃は、歩太の父親を退院させる。しかし、歩太の父は退院後、自殺してしまう。春妃は、自分が殺したも同然だと悩み、病院を無断欠勤するようになる。心配した歩太は、夏姫から春妃が夫との思いでの地にしている場所を聞き出し、迎えに行く。頑なだった春妃の心は、歩太の純粋な想いによって解きほぐされ、自然と歩太を愛するようになる。
 歩太は、春妃との幸せな日々を過ごしていた。しかし、突然春妃を腹痛が襲い、痛み止めの成分によってアレルギー反応を起こし、春妃はあっけなく亡くなってしまう。
 それまで春妃の顔を描き続けていた歩太は、突然筆を置き、絵を描く事を諦めてしまう。
 
 4年後。夏姫は高校の教師となっていた。学校の帰り、夏姫は工事現場で働く歩太を見かける。歩太が春妃の事から立ち直れない事を知った夏姫は、歩太にもう一度絵を描かせようと奔走する。


【感想】
 最近TV「Rookies」で活躍している市原隼人君の映画が見たくて、これを選びました。俳優としての市原君は、やっぱりイイ。目がいいのよね。とてもまっすぐで、力があって。台詞回しはどれも同じって感は否めないけど、あの視線が口ほどに物を言っている・・いや口以上に話すかも。今回の映画もそうでした。特に、嬉しい時の顔は、もうイイ子イイ子したくなるほどかわいい。大人びた部分と、まだまだ子供な部分を持っている市原君に、これからも注目していきたいと思います。
 沢尻エリカちゃんは、「別に・・」とふくれっ面した所しか見たことがなかったので、とても新鮮でした。スクリーンの中のエリカちゃんは、素直でかわいい女の子っていう印象。でも私は、意外に「別に」な感じのエリカ様が好きだったりします。かわいいふりして、実はわがまま女っていうより、いかにもな雰囲気で女王様キャラな方がいいもの。今回、エリカちゃんってかなり小柄な事に気づきました。まぁ共演が小西真奈美ちゃんだから、比べると顔も大きく見えちゃうし、ちょっと損だったかな。歩太くらいの少年なら、やっぱり夏姫よりも春妃に憧れちゃうかもね。
 小西真奈美嬢は、本当にずるい女って感じがしちゃう。何より私の欲しいものすべてを持ってるのが悔しいくらい。顔小さい、だけど鼻高い、細い、儚げ・・・ずるすぎ。あれだけ儚い雰囲気なら、誰でも守ってあげたくなるもの。同性の私でもそう思っちゃう。春妃が、歩太を好きになることで夏姫を傷つけてしまうと泣くシーンも、何か策略めいた事を感じちゃうのは、完全に私の嫉妬なんだけどね。やっぱりずるいって思ってしまう。だって、なんだかんだ言っても結局自分の思い通りにしてるんだもの。妹の事を考えて悩むのは、姉として当たり前。それをあんなまっすぐな歩太君の前でさらけ出すのは、やぱり意図的なんじゃないかなぁって思っちゃう。まぁ完全に私のひがみですけど。8才の年齢差で随分ひっかかっていたみたいだけど、8才なんて大した差じゃないんじゃないかなぁ。もう少し歩太君が年齢を重ねたら、この8才の年齢差は全く感じないほどになると思います。
 それにしても春妃の死は、あまりにも唐突で驚きました。精神科医の割には、精神を思いっきり病んでいる春妃なので、てっきり自殺でもするのかと思っていました。やはり夏姫にもうしわけたたない・・という事で自ら命を絶つのかと、勝手に想像していました。なのに、薬のアレルギーって・・しかも、お腹には赤ちゃんまでいたなんて・・・なんか、若者ならではの美しい恋愛物語だと思っていたのに、妙なリアリティーが出てきて、ちょっとがっかり。もっと詩的な展開を期待していたのに。だって、それまで春妃や歩太が話す事ってかなりポエムっぽいから、展開もそうなるんだと思っていたから、あのあっけなさすぎる死は意外でした。亡くなって尚、みんなを縛り続ける春妃ってやっぱりずるい。春妃は夫の死から歩太に出会うまで、ずっと立ち直れなかったんだから、歩太も同じなのかも。春妃の事で、この前途有望な若者達が、過去に縛られて半分死んだように生きている方が、春妃が死んでしまったことよりも心が痛みました。
 歩太が描き上げた優しい春妃の絵。これがまた歩太と夏姫を過去に縛り付けるような気分になったのは私だけかなぁ。この絵によって、2人は解き放たれたという結末のはずなんだけど。
 この話の10年後のストーリー「天使のはしご」は、テレビでこの映画を見る前に見た記憶があるけど、全然話を覚えていません。もう一度見るかな。でも、エリカ様がミムラ。市原君が要潤。あまりに急激に変化しすぎのような気がするんですけど。もう少しキャスティングに気をつけて欲しかったなぁ。ちなみに、夏姫は、やっぱり春妃の呪縛から解かれず、春妃のように8才年下の男の子と恋に落ちるというストーリー。そして、春妃は、あのきれいな春妃のまま・・・やっぱり春妃、ずるい!
 


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びち

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