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映画「ランボー 最後の戦場」 

ランボー 最後の戦場 (ハヤカワ文庫 NV マ 2-99)ランボー 最後の戦場 (ハヤカワ文庫 NV マ 2-99)
(2008/04/23)
シルベスター・スタローン他 横山啓明

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【ストーリー】
 ジョン・ランボー(Sylvester Stallone)は、タイでスネークハンターとして働いていた。そこに医師のマイケル(Paul Schulze)率いる一行が、物資とキリスト教の布教、医療奉仕のために、ミャンマーで政府から迫害をうけている村へ連れて行ってほしいとランボーの元にやってくる。危険地帯である事から、ランボーは拒否するが、一行の中のサラ(Julie Benz)のひたむきさに心を動かされ、タイから船で川を上る事を受け入れる。
 マイケル達が村について活動を始めたばかりの時、ミャンマー軍の襲撃を受け、マイケル達は捕まってしまう。予定を過ぎて10日たっても帰って来ない事から、マイケル達が所属するコロラドの教会から、救出部隊が派遣される。彼らは、SAS出身のルイス(Graham McTavish)率いる傭兵たちだった。ランボーは彼らについて救出に向かおうとするが、ルイスはランボーをただのボート屋だと思っているので、ボートに残るように指示する。そんなルイス達もミャンマー軍と遭遇する。軍人は拉致した村人たちを地雷を放り投げた田んぼを走るように強要し、村人達が恐怖におののく姿を見て楽しんでいた。突然ミャンマー軍の兵士達は次々と倒れていく。そこには、たった一人でチームを全滅させたランボーがいた。ルイスは、ランボーの実力を認め、ランボーとともにマイケルたちが捕まっているミャンマー軍の駐留地に乗り込む事に・・・
 果たしてランボーはマイケルたちを無事助ける事が出来るのか。

【感想】
 一言でいうのなら、女性が見る映画ではないなって感じ。
 ホラー映画よりもよっぽど過激で、グロイ殺戮シーン満載です。あまりにグロくて、逆にウソ臭く見えると言えば見えるけど、それでもやっぱり気分が悪い事には変わりありません。
 今回のランボーは、今までと違って自ら戦闘に身を投じていきます。殺人マシーンと化した自分を嫌って世捨て人になっていたランボーが、自らの意志で闘う事を選択したという所がこの映画のテーマになるとか。まぁたしかに、今回は上官は出なかったけど。
 しかしながら、宗教を否定する気にはならないけど、神のご加護のもとに何でも出来ると思いこんでいる平和ボケの連中のために、一体どれだけの人が犠牲になったのかと思うと、やりきれない思いでいっぱいです。武器も持たず、すべて話し合いで何とかなるって思った自信はどこから来たのでしょう。映画だから、捕虜になったサラは無傷だったけど、実際なら金髪美女をただ捕まえておくなんて事するはずないじゃない!このサラは、ドラマ「デクスター」の恋人。こちらでも同じように純真ぶった面倒な女だなぁという印象。美人だから許しちゃうけど。ランボーも彼女の儚げなのに、芯は強いみたいな所に心を動かされちゃったのかなぁ。なんかがっかり。
 マイケルもあちこちで見る俳優さん。「24」ではジャックに殺され、「CSI」でも犯人で出たことあったような。彼の顔は印象に残るので、今回もどうも犯人しか見えず、いつ彼が仲間を裏切るかとひやひやしていました。でも今回は、本当に純真な、悪く言うと平和ボケしたオヤジ状態でした。いいんだか、悪いんだか。
 ルイス率いる傭兵たちの中でひときわ目立ったのが、スクールボーイ役のMatthew Marsden。彼は「アナコンダ2」で勝手放題やって食われちゃう人だったかな。今回は、ランボーの腕を見込んで、仲間から離れて、ランボーのバックアップをする天才的狙撃手。なかなか格好良かったです。彼がいなかったら、ランボーもやばかったかも。
 この手のアジア潜入ものは、必ず現地の人が格好いいというのがおきまりで、今回も反乱軍の案内人が身のこなしが早くて格好良かったです。
 無知というのは恐ろしいもので、ミャンマーで内戦がある事は知っていましたが、目の当たりにするとかなりの恐怖を感じました。日本では、この軍事政権を認め、「ビルマ」から「ミャンマー」に名称を変えたようですが、アメリカは認めてないのかなぁ、みんな「ビルマ」と呼んでいました。ランボー達が大暴れした事で、反乱軍は更にミャンマー軍から目をつけられる事になっただろうな。また必要のない殺戮が続くんだろうなと思うと、いくらランボーが人間性を取り戻しても、何かしっくりこない、心にしこりが残るような映画でした。
 おおよその予測はしていたものの、ここまで残虐だとは思いませんでした。よくホラーは子供の教育上良くないって言うけど、こっちの方が身近な感じが余計に危ない気がしました。R15指定。これは正しい判断かも。マイケル達があまりにも甘ちゃんだったので、平和へのメッセージすら受け取れなかったのが残念。せめてサラぐらい何か一つ筋を通してほしかったな。ミャンマーの平和を祈りつつ、映画にならないと知る事が出来ない世界の悲惨な現状がまだまだ多数あるんだろうなと思うと、恐怖をひたすら感じてしまいました。60なのに元気もりもりのスタローンが、逆に恨めしく見えるような映画でした。

同感です。

はじめまして、こんにちは〜
ランキングからお邪魔しました。

この映画深い意味が込められていたのでしょうか。
なるほど共感出来る記事でした。
宗教家の理想は判らないでもないけど、
状況によりますね。
結果としては部落は炎上し多数の死者がでました。
部落民と医師達が死にそうな目にあって
政府軍の兵隊もランボーに一掃されて
後は野となれ状態でした。
医者も殺しの本能に目覚め(自衛のため?)
美人ボランティアーも犯される事もなく
ランボーも故郷に帰るキッカケが出来たという。
それでもビルマには今でも虐殺は日常かも知れない
という問題を表面化させたこの作品に
存在意義はあるのだろう。

TBもよろしくお願い致します。



[2008/06/18 10:30] ワトソン [ 編集 ]

ワトソンさん、初めまして。
コメントありがとうございました。

常日頃から、各国から派遣される宗教団体の戦地への派遣は、考えさせられるものがありました。
心のよりどころと物資の輸送は必要ですが、
これが政府公認でなく、勝手に計画されたものだと(状況があまり分かっていなくて)後々、多大な迷惑を与える事が多々ありますよね。
今回も残念ながらそんな派遣団になってしまいました。
ランボーだけがスッキリ出来て、他の人たちはみーんな何かしら傷を負っているというのが、更に救われませんでした。
後ほど伺わせていただきますね。
[2008/06/18 22:13] びち [ 編集 ]

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