久しぶりに韓国映画を見ました。
チャングムでおなじみのイ・ヨンエ主演の「復讐三部作」と呼ばれる映画の最終作品です。ちなみに2番目に作られた「復讐者に憐れみを」も見ていますので、それなりにグロイ内容であることは予測していました。
あらすじ
子供を誘拐して殺したとして逮捕され、刑に服していたクムジャ。彼女には秘密があって、実は誘拐の共犯の男から、自分の娘を誘拐されて、罪をかぶるように脅されていたのだった。実際に子供を殺していたのは、この共犯者だったのだ。クムジャは服役中、ひたすら周りの人に親切にし続ける。新入りのものを守り、鼻つまみものだった北朝鮮スパイには献身的に看病し、魔女と恐れられている囚人を分からないように殺す事までしていた。服役中の仲間はみんなクムジャに恩があり、彼女の復讐の手助けをする事を約束していた。そして出所後、クムジャは刑務所仲間の手を借りながら、共犯の男を追いつめていく。。。
淡々とクムジャが親切しまくっている話が進み、あっけなく感じました。刑務所の中の話はそんなに長くはなくて、出所後、仲間に出会う度に刑務所内のエピソードが紹介されるという形を取っていました。
輝く(マジで後光が差しているのがすごい!)笑顔を見せるけど、腹の底は煮えくりかえっているクムジャさんは、本当に不気味でした。どうしてもチャングムのイメージが強くて、やっぱりチャングムは天使の微笑みで、殺すタイプなんだわ〜なんて、思ってしまいました。
結構簡単に共犯の男を追いつめるのが、ちょっとモノ足らなくなりました。でも男を拘束してからが、クムジャさんのすごい所。男が殺した子供が1人だけじゃないことが、彼のキーホルダーについた戦利品のような子供達が持っていたもの(例えばビー玉とか、小さいマスコットとか)を見つけ、この被害者の親たちを呼び寄せる事にする。親たちとクムジャさんとの話し合いで、男をみんなの手で殺す事を決める。その前に親たちに子供達がどう殺されたかを記録したビデオテープを見させるシーンが、たまらなくイヤだった。不愉快極まりない。この男を演じたのが、チェ・ミンシク。申し訳ないけど、私はこの人の目が苦手。今回の映画で更に苦手度が増しました。なので、「オールドボーイ」は興味があるけど、封印しておこうかなと思っています。
カメオ出演では、前2作に登場した、ユ・ジテ、ソン・ガンホ、シン・ハギュンが、登場します。ユ・ジテには、驚きました。彼の登場は、クムジャさんには、大きな出来事になります♪
男に奪われた娘との再会、愛する娘を手放さなくてはいけなくなり、悪女の汚名をきせられたクムジャさんは、ひたすら自分を押し殺し、復讐に燃えます。急に優しい顔になったり、怖い顔をしたり、多くの場面での能面のような無表情さが、クムジャさんの怖さを引き立たせました。チャングムで強引な女のイメージになってしまったイ・ヨンエさんですが、この映画を見てそのイメージに怖さも付け加えられ、どんどん凄い人に思えてきました。よくこの役を引き受けたなぁって思います。演技力のある人しか出来ないからかなぁ。復讐三部作の最後に、女性の復讐を持ってきた辺りも、怖さを増幅させるポイントになったような気がします。
しかしながら、韓国のサスペンスはもうホラーの域に達していて、残酷です。ある意味フレディやジェイソンの世界です。バッタバッタと容赦なく死んでいく人々・・・怖すぎます。
「復讐者に憐れみを」で懲りたはずなのに、また見てしまいました。もう韓国映画のサイコものと、戦争ものには近づかないようにしようと心に誓いました。
この映画、凝ったテーマだけど、最後まであんまり楽しめなかった映画でした。
97年製作のクリストファー・ドイルが撮影を担当した「モーテルカクタス」を見ました。
二文字じゃないけど、内容は18禁の2文字映画に間違いなのですが、いわゆる2文字映画特有の儚げな恋愛を描くものではなくてちょっとがっかりしました。4つのストーリーはどれも不完全な愛を描いているのですが、あまりにセリフがなくて、登場人物がなにもしないでぼぉ〜っとしているシーンが多すぎてとっても分かり辛い内容でした。
内容はモテールの407号室を舞台にしたお話。
1話目はチョン・ウソンとシン・ヒギョンのカップル。
男はこの女とは体だけの関係。でも女は男の子供を欲しがり男とこれからの人生をともに生きたいと願う。男はそんな女がうっとうしく感じている。どうもこの男、かなりヤバイ仕事をしているチンピラらしい。
ひたすらチョン・ウソンが若い!でも顔ははっきり映らないんだなぁ。そして、シン・ヒギョン、この人は「悲しき恋歌」でキム・ヒソンのおばさん役をしていた女優さん。そうか案外若い人だったのかもしれないなぁ。驚きました。
2話目、この話が一番意味不明だし、面白くもなんともなかった。
大学生が卒業記念製作か何かで映画を作るというので、このモーテルを訪れる。もう一人の参加者を待つうちにお互いを求めて・・ってもうブサイクな二人だし勝手にしてくれって感じ。なんでこのキャスティングだったのか・・
3話目、1話目で男へ気持ちが届かなかった女があるバーで男と知り合い。一夜限りの関係を結ぶ。この男がパク・シニャン。眼鏡がないパク・シニャンは別人です。しかもなんとなく堅物なイメージだったので、かなり意外な役。自暴自棄な女と二人で泥酔している男はモーテルの部屋の中で大暴れ。結局、空しさだけが二人の胸に残るっていう所でしょうか。
4話目、3話目に登場した男が久しぶりに元彼女に出会い、モーテルへとやってくる。この元彼女はイ・ミヨン。でも誰だか分からない位顔がよく映らない。なんだがっかり。ミヨンさん好きなんだけどなぁ。で、結局体の関係を持ったものの二人は元に戻れるはずもなく・・・
最後に二人がお風呂に入りながら、モーテルの名前の由来について話すシーンがあります。「どうしてカクタス(サボテン)なのかしら」この問いに男は「客を刺してしまうと勘違いされそうだね」ととんちんかんな感想を述べます。女は素敵な名前だと感想を言います。これだけでも2人の感性の違いがはっきり出ているって所でしょうか。このカクタスの意味がこの映画の意味なんだろうけど、私には到底考えもつきません。
まぁ2文字独特のはかない薄氷を渡る恋愛なんだろうけど、1話があまりに短く、芸術的?なカメラワークなので何がなんだかよく分からなかったなぁ。
1・3・4話は流れがあるけど、2話のブサイクカップルの話だけはやっぱり余計だったなぁと思います。
チョン・ウソンファンには少し物足らないかな。今韓国で輝く俳優さんたちの若き日を見たい人にはお勧めです。問題のラブシーンは、ラブシーンかどうかもよく分からない感じなんだけど、決して美しいとは言いがたいものでした。
クリストファー・ドイルの作品ってそう言えば見た事ないなぁ。「ブエノスアイレス」が見たいんだけど、こんな感じならやめておこうかなと思ってしまいました。凡人の私には難しいカメラ割止めて欲しいです(爆)

トゥマンは後々ゆっくり見るとして・・・
まずなんとなく手に取ったのは、「美しき日々」のイ・ジョンヒョンがまだ14歳という年齢で出演した映画「はなびら」です。
キューピーさんから内容はお聞きしていたものの、実際に見るとかなり心が痛くて、立ち直るのに時間がかかりました。
これは光州事件という韓国のかなりの犠牲者を出した民主化運動を描いた映画だそうです。勉強不足でこの事件について何も知らなかった私はあまりに衝撃的すぎて、途中まともに見れませんでした。
当時の映像と思われる目を覆いたくなるような映像が少女の記憶として流れます。この少女イ・ジョンヒョンはかなりの体当たりの演技です。というかこの年の子供にこんな役を与えていいのかと思うと少し憤りを感じてしまったのですが、そんな私の考えはきっと浅はかなのでしょうね。
とにかくイ・ジョンヒョンは凄い演技を見せ付けてくれます。あまりの衝撃的な悲惨な目撃をしたために精神に支障をきたしている演技がとてもリアルです。真っ黒に汚れた顔で、暴力を振るう相手にでさえ、にこにこしてついて行ってしまうその精神状態が察するだけでも心が痛いです。
この映画に登場するホ様は、重いテーマと映像とは対照的に、明るいトラック運転手さんで、荷台にこの少女を探す男女4人を乗せて走っています。横顔がかなり初々しいホ様です。ちなみにこの荷台にはソル・ギョングさんもいました。名優ソル・ギョングさんもあまり存在感のない状態でした。
歌を楽しそうに歌うおかっぱ頭の少女と真っ黒に汚れニヤニヤ笑う少女とはまるで別人の顔。そして時々事件に巻き込まれた母のことなどを思い出し、狂気する少女。イ・ジョンヒョンの演技は、他にどんなキャストがいたかを忘れさせるほどの名演技でした。
そう言えば、「美しき日々」のセナの小憎らしい演技とインタビューで見せる素顔、テクノの女王として歌う妖艶な姿、どれをとっても同じ人ではないような彼女。歌手だけに専念するのはもったいないです。